LESSON 5-2
AIコーディングツールに
Git操作を頼む
文章で頼むだけで、GitやGitHubの操作をしてくれるツールがあります。便利に使うための頼み方と、人が確認すべきポイントを学びます。
このレッスンでわかること
- AIコーディングツールへの頼み方の例
- 提案された操作を、確認してから許可する大切さ
- ツールに渡してはいけないもの
まず言葉の意味からAIコーディングツールは
「頼めば手を動かしてくれる助手」
AIコーディングツールは、文章で頼むと、ファイルの編集や、GitやGitHubの操作を代わりに行ってくれるツールです。「この文章を直して、記録しておいて」のように、ふつうの言葉で頼めます。
便利ですが、助手に任せきりにしてはいけません。経理でいえば、部下が起票した伝票に、上長が目を通してから承認するのと同じです。内容を確認してから、実行を許可することが大切です。
費用についての補足AIコーディングツールには、有料のものがあります。このレッスンは「読んで理解するレッスン」です。ツールを持っていなくても、最後まで修了できます。無理に契約する必要はありません。
手順3つのステップで理解します
01
頼み方のコツ
頼むときは、何を、どこまでやってほしいかを、はっきり伝えます。「プッシュする前に見せて」のように、確認の機会を作ってもらうのがコツです。
あなたREADME.md に、「経費精算は月末までに申請します。」と1行追記して、コミットしてください。プッシュする前に、変更内容を見せてください。
- 対象を具体的に:どのファイルの、どこを直すのか。
- 範囲を決める:「コミットまで」「プッシュはまだ」など。
- 確認を頼む:「実行前に内容を見せて」と伝える。
02
提案を確認してから、許可する
ツールは、実行する前に「この操作をしてもよいですか?」と聞いてくることがあります。中身を読まずに「許可する」を押さないようにします。
AIコーディングツールの提案(例)
- README.md に1行を追記する
- 変更を記録する(コミット)
- GitHubへ送る(プッシュ)
許可しない許可する
許可する前に、次の点を確認します。
- 実行する内容は、自分が頼んだ範囲に収まっているか。
- ファイルを消す、履歴を書き換える(force push など)、本番に反映する操作が入っていないか。
- 変更の一覧に、見覚えのないファイルや秘密情報が入っていないか。
ここだけ注意意味のわからない操作や、危険な操作を提案されたら、「許可しない」を選びます。わからないときは、管理者や詳しい人に相談してください。
03
ツールに渡してはいけないもの
AIコーディングツールに、文章やファイルを貼り付けると、その内容は、ツールの提供元に送られます。秘密情報は、貼り付けません。
- パスワード、APIキー、個人情報、社内資料は、貼り付けない。
- 会社でAIツールの利用ルールがあれば、それに従う。
考え方練習では、架空の内容だけを使います。『keiri-manual』『練習用メモ』のような、練習用の名前を使いましょう。
まとめ
- AIコーディングツールには、対象と範囲を決めて頼む。「実行前に見せて」と伝える
- 提案された操作は、内容を確認してから許可する。危険な操作は許可しない
- パスワードや個人情報は、AIに貼り付けない
※ 図は、わかりやすくするために簡略化したものです。実際の画面や、ボタンの名前は、使うツールによって異なります。